ナヒリズエンド
2016年6月11日 Magic: The GatheringMTGGoldFishのこれ。
http://www.mtggoldfish.com/articles/instant-deck-tech-nahiri-s-end-modern
最初名前を聞いたとき、ナヒリ入りのメイズエンドかと思って、タイタンでも走らせるのか?と思ったけど、当たり前のようにリビングエンドだった。リビエンより先にメイズエンドに思い当たるリビエン使いとして情けない限りだった。
それはそうと、このナヒリパッケージ入りのリビングエンド、ぱっと受ける印象より細やかにシナジーしててとても強そうに思う。
もちろんナヒリパッケージがそれぞれマナコストが3以上なので続唱を阻害せずに投入できるというのに加えて、以下の3つのシナジーが存在する。
①ナヒリがリビングエンド戦略をサポートする。
当たり前のこととして、ナヒリのプラスで大爆発の魔道士なんかを落としながらドローしたり、単純に不要牌を弾いて続唱カードに掘り進めることは有効だし、死せる生を引き込んでしまっても処理できる。
加えて、相手がナヒリにアタックをすることを選んだのであれば、ナヒリ自慢の高い忠誠度から、2ターンはライフを守ることが出来るだろう。リビングエンドに取って、この2ターンはデッキを掘り進め、続唱カードを手に入れるとともに、一撃で相手を倒すだけのクリーチャーを墓地に送り込むターンになる。
②リビングエンドがナヒリシュートをサポートする。
再確認として、リビングエンドというデッキは、墓地に送り込んだ大量のクリーチャーをリアニメイトして相手を踏みつぶすコンボデッキであると同時に、たった3マナで(しかも半分以上の場合にはインスタントタイミングで)、盤面のクリーチャーを全て墓地に送ってしまうコントロールデッキでもある。
ナヒリはその高い忠誠度から、直接パーマネント破壊を撃ちこむか、クリーチャーによる戦闘で忠誠度を削りきらなければ、落としきることが困難である。しかし、リビングエンドでは、そのクリーチャーを簡単に全除去できてしまうのだ。たった3マナで、デッキに7枚も積まれたカードで。
また、これはオマケだが、猿人の指導霊を経由して、3ターン目にナヒリが着地するというのは、リビングエンドと組み合わせたからこそといえる強力なムーブだろう。
③コンボデッキが複数の勝ち筋を持つ。
これは一般的に言われていることであり、欠片の双子や召喚の調べデッキがビートダウンとして振る舞ったり、スケープシフトデッキがタイタンやエムラクールをシュートしたりすることが、単一の対策で対処できず強力な戦略であることは十分に知られている。
ナヒリパッケージ入りのリビングエンドも同様である。リビングエンドはサイドボード後のゲームでは墓地対策に苦しめられることになるが、ナヒリシュートは墓地対策を悠々と潜り抜けて勝利をもたらしてくれる。場合によっては、ナヒリのマイナス能力で虚空の力線や安らかなる眠りを追放することも可能だ。
そして、ナヒリシュートの側を対策した対戦相手は、リビングエンド戦略に対して不要なカードを抱え込むことになる。特に、ナヒリシュートへの対策として有効なカードである墓堀りの檻が、リビングエンド戦略に対して何の対策にもならないことはこのデッキの強い追い風となっている。(墓堀りの檻が一見、墓地対策カードであるにも関わらず!)
以上3つのシナジーから、ナヒリズエンドは非常に魅力的なハイブリッドに見える。
もちろん、弱点も存在し、エムラクールを引き込んでしまった場合、通常のナヒリ系コントロールと違ってこれをディスカードすることがリビングエンド戦略を大きく阻害してしまう。
しかし、ナヒリシュートが決まりそうなのであれば、墓地が綺麗さっぱり無くなってしまっても構わないし、手札に暴力的な突発があるのなら、エムラクールをディスカードし、能力誘発スタックで唱えることで、エムラクールを死せる生で場に戻すことさえできる。
ただ、思考囲いなどで強制的にディスカードさせられた場合はどうしようもない。そもそも思考囲いが飛んでくるデッキだけに多少恐ろしく思う。
とはいえたった1枚のエムラクールを引き込むことを恐れて(それも場合によっては活用できる!)、こんなに魅力的なハイブリッドコンボを使わないということもないだろう。
パーツが土地、死せる生、大爆発の魔道士、ナヒリ、エムラクールくらいしか高いカードがないのも魅力的だ。
それはそうと、GoldFishのレシピには包囲サイが入ってるけど、僕はそれは要らないと思うなあ……。弱かないけどさあ……。
http://www.mtggoldfish.com/articles/instant-deck-tech-nahiri-s-end-modern
最初名前を聞いたとき、ナヒリ入りのメイズエンドかと思って、タイタンでも走らせるのか?と思ったけど、当たり前のようにリビングエンドだった。リビエンより先にメイズエンドに思い当たるリビエン使いとして情けない限りだった。
それはそうと、このナヒリパッケージ入りのリビングエンド、ぱっと受ける印象より細やかにシナジーしててとても強そうに思う。
もちろんナヒリパッケージがそれぞれマナコストが3以上なので続唱を阻害せずに投入できるというのに加えて、以下の3つのシナジーが存在する。
①ナヒリがリビングエンド戦略をサポートする。
当たり前のこととして、ナヒリのプラスで大爆発の魔道士なんかを落としながらドローしたり、単純に不要牌を弾いて続唱カードに掘り進めることは有効だし、死せる生を引き込んでしまっても処理できる。
加えて、相手がナヒリにアタックをすることを選んだのであれば、ナヒリ自慢の高い忠誠度から、2ターンはライフを守ることが出来るだろう。リビングエンドに取って、この2ターンはデッキを掘り進め、続唱カードを手に入れるとともに、一撃で相手を倒すだけのクリーチャーを墓地に送り込むターンになる。
②リビングエンドがナヒリシュートをサポートする。
再確認として、リビングエンドというデッキは、墓地に送り込んだ大量のクリーチャーをリアニメイトして相手を踏みつぶすコンボデッキであると同時に、たった3マナで(しかも半分以上の場合にはインスタントタイミングで)、盤面のクリーチャーを全て墓地に送ってしまうコントロールデッキでもある。
ナヒリはその高い忠誠度から、直接パーマネント破壊を撃ちこむか、クリーチャーによる戦闘で忠誠度を削りきらなければ、落としきることが困難である。しかし、リビングエンドでは、そのクリーチャーを簡単に全除去できてしまうのだ。たった3マナで、デッキに7枚も積まれたカードで。
また、これはオマケだが、猿人の指導霊を経由して、3ターン目にナヒリが着地するというのは、リビングエンドと組み合わせたからこそといえる強力なムーブだろう。
③コンボデッキが複数の勝ち筋を持つ。
これは一般的に言われていることであり、欠片の双子や召喚の調べデッキがビートダウンとして振る舞ったり、スケープシフトデッキがタイタンやエムラクールをシュートしたりすることが、単一の対策で対処できず強力な戦略であることは十分に知られている。
ナヒリパッケージ入りのリビングエンドも同様である。リビングエンドはサイドボード後のゲームでは墓地対策に苦しめられることになるが、ナヒリシュートは墓地対策を悠々と潜り抜けて勝利をもたらしてくれる。場合によっては、ナヒリのマイナス能力で虚空の力線や安らかなる眠りを追放することも可能だ。
そして、ナヒリシュートの側を対策した対戦相手は、リビングエンド戦略に対して不要なカードを抱え込むことになる。特に、ナヒリシュートへの対策として有効なカードである墓堀りの檻が、リビングエンド戦略に対して何の対策にもならないことはこのデッキの強い追い風となっている。(墓堀りの檻が一見、墓地対策カードであるにも関わらず!)
以上3つのシナジーから、ナヒリズエンドは非常に魅力的なハイブリッドに見える。
もちろん、弱点も存在し、エムラクールを引き込んでしまった場合、通常のナヒリ系コントロールと違ってこれをディスカードすることがリビングエンド戦略を大きく阻害してしまう。
しかし、ナヒリシュートが決まりそうなのであれば、墓地が綺麗さっぱり無くなってしまっても構わないし、手札に暴力的な突発があるのなら、エムラクールをディスカードし、能力誘発スタックで唱えることで、エムラクールを死せる生で場に戻すことさえできる。
ただ、思考囲いなどで強制的にディスカードさせられた場合はどうしようもない。そもそも思考囲いが飛んでくるデッキだけに多少恐ろしく思う。
とはいえたった1枚のエムラクールを引き込むことを恐れて(それも場合によっては活用できる!)、こんなに魅力的なハイブリッドコンボを使わないということもないだろう。
パーツが土地、死せる生、大爆発の魔道士、ナヒリ、エムラクールくらいしか高いカードがないのも魅力的だ。
それはそうと、GoldFishのレシピには包囲サイが入ってるけど、僕はそれは要らないと思うなあ……。弱かないけどさあ……。
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